top of page
執筆者の写真十河 剛(そごう つよし)

NLPで解明!何回説明しても伝わらないのはなぜ起こるか?「地図は領土ではない」と削除・歪曲・一般化の関係を徹底解説

「地図は領土ではない」とは何を意味するのか?


地図は領土ではない」とは、NLP(神経言語プログラミング)の基本的な前提の一つです。これは、私たちが持つ世界の認識(地図)は、実際の世界そのもの(領土)とは異なるという意味です。人はそれぞれ、自分の経験や価値観、信念に基づいて世界を解釈し、自分なりの「地図」を持っています。しかし、その地図は主観的なものであり、他者の地図とは異なります。


削除・歪曲・一般化とは何か?


私たちは、五感を通じて毎秒1100万ビットもの情報を受け取っていますが、そのすべてを意識することはできません。そのため、情報を削除、歪曲、一般化することで、毎秒126ビットだけを意識に上げています。

削除:情報の一部を無意識に省略します。重要でないと判断した情報を捨てることで、情報量を減らします。

歪曲:情報を自分のフィルターを通して解釈し、現実とは異なる形に変えます。

一般化:個別の情報をまとめて、共通のパターンやルールとして理解します。


「地図は領土ではない」と削除・歪曲・一般化の関係は?


地図を例にするとわかりやすいです。地図は実際の土地(領土)を表していますが、以下のような方法で情報を簡略化しています。

削除:細かい道や建物の詳細は省略されています。全ての情報を載せると、地図が複雑になりすぎて理解できなくなります。

歪曲:曲がっている道をまっすぐに描くなど、実際とは異なる形で表現します。

一般化:建物を全て四角形で描くなど、共通のシンボルで表現します。


このように、地図は情報を削除・歪曲・一般化することで、私たちが目的地まで迷わずに行けるように作られています。これは、私たちの認識プロセスと同じで、複雑な現実世界を理解しやすくするために、情報を取捨選択しているのです。


なぜ何回説明しても伝わらない現象が起こるのか?


人それぞれが持つ「地図」が異なるため、同じ情報を伝えても相手に正確に伝わらないことがあります。

言葉の限界:言葉はそれぞれの解釈によって意味が変わります。ある言葉が自分にとってはポジティブでも、相手にとってはネガティブに捉えられることがあります。

非言語コミュニケーション:表情やジェスチャーも人によって解釈が異なります。同じ仕草でも、文化や背景によって受け取り方が変わります。


LABプロファイルでどのように相手のパターンを理解できるのか?


LABプロファイル(Language and Behavior Profile)は、相手の言語パターンや行動パターンを分析するツールです。これにより、相手がどのように情報を処理し、どのような動機で行動するのかを理解できます。

モチベーションパターン:相手が何に動機付けられるかを知ることで、効果的なコミュニケーションが可能になります。

働きかけパターン:相手が情報をどう受け取り、どう判断するかを理解できます。


相手のパターンに合わせた影響言語を使うことで、伝わりやすいコミュニケーションが実現します。


NLPとLABプロファイルで効果的なコミュニケーションを実現するには?


1. 相手の「地図」を尊重する


相手の価値観や信念を理解し、否定せずに受け入れることで信頼関係を築けます。


2. ラポールの構築


相手の言語や非言語パターンに合わせることで、共感と信頼を深めます。


3. 影響言語の使用


LABプロファイルで得た情報をもとに、相手にとって理解しやすい言葉や表現を選びます。


医療現場での実例:NLPとLABプロファイルの活用


ケース1:患者さんへの説明が伝わらない場合


ある看護師は、患者さんに治療の説明を何度も試みましたが、理解してもらえませんでした。LABプロファイルを用いて、患者さんが視覚優位で詳細な情報を好むタイプであると判明。そこで、図やイラストを使って視覚的に説明したところ、患者さんはすぐに理解し、不安も軽減しました。


ケース2:チーム内のコミュニケーション改善


医療チーム内で情報共有がうまくいかず、ミスが発生していました。メンバーそれぞれの「地図」が異なることが原因でした。NLPとLABプロファイルを活用し、メンバーのコミュニケーションスタイルを分析。相手のパターンに合わせた伝え方を取り入れることで、情報伝達が円滑になり、ミスが減少しました。


言葉や非言語コミュニケーションの限界をどう克服するか?


1. 相手の解釈を確認する


一方的に話すのではなく、相手がどう理解したかを確認します。


2. 多様な表現方法を使う


言葉だけでなく、視覚資料や体験を通じて情報を伝えます。


3. フィードバックを求める


相手からの反応を積極的に受け取り、コミュニケーション方法を調整します。


まとめ


地図は領土ではない」というNLPの概念は、私たちが情報を削除・歪曲・一般化して認識していることを示しています。このため、「何回説明しても伝わらない」現象が起こります。LABプロファイルを活用して相手のパターンを理解し、影響言語を使うことで、効果的なコミュニケーションが可能になります。医療現場でも、患者さんやチームメンバーとの関係性が向上し、より質の高い医療サービスの提供につながります。




よくある質問/Q&A


Q1: LABプロファイルとは何ですか?


A1: LABプロファイルは、相手の言語や行動パターンを分析し、効果的なコミュニケーションを図るためのツールです。


Q2: なぜ情報を削除・歪曲・一般化するのですか?


A2: 膨大な情報量をすべて意識することは不可能なため、情報を取捨選択して理解しやすくするためです。


Q3: NLPは誰でも学べますか?


A3: はい、専門知識がなくても学べます。日常生活や職場で活用できます。


Q4: 言葉の限界を感じたとき、どうすればいいですか?


A4: 相手の解釈を確認し、多様な表現方法を試すことが効果的です。


Q5: 医療現場でNLPを使うメリットは何ですか?


A5: 患者さんとの信頼関係が深まり、治療効果の向上や業務効率の改善が期待できます。



伝わらないコミュニケーションにうんざりしたら

ー メディカルNLP®プラクティショナー認定コース ー


私たち一般社団法人日本メディカルNLP&コーチング協会では、「医療の世界から日本をもっと元気に!」をビジョンに医療人がもっと自分らしく、もっと自分の才能を活かして、もっと患者さんやその家族のために働ける社会を目指しています。そして、もちろん、患者さんだけではなく、自分自身も家族も、医療にかかわるすべての人が幸せになる、そんな世界を目指しています。


そのためにはまず、医療従事者であるあなた自身がしっかりと自分のアイデンティティを確立し、自分自身を信じて働くことができるようになることです。そして、その第一歩として、メディカルNLP®プラクティショナー認定コースをご用意いたしました。


日本で唯一、「医療従事者の、医療従事者による、医療従事者のためのNLP認定講座」です。同じ志をもった仲間と、地域を超えて、世代を超えて、職種を超えて繋がれる、それはかけがえのない一生の財産です。


メディカルNLP®プラクティショナーコース

https://www.j-medicalnlp.com/medicalnlp-pra全米NLP協会プラクティショナーも同時に取得可能ですかけがえのない一生の財産を手に入れたいならご参加ください

決めるのはあなた自身です




Comments


bottom of page