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執筆者の写真十河 剛(そごう つよし)

NLPでコミュニケーションの課題を解決!|医療現場で患者だけでなくチーム全体に効果的な催眠言語とミルトンモデルとは?

更新日:11月15日

催眠言語とは何か?


催眠言語とは、意識と無意識の境界をすり抜けて、相手の無意識にメッセージを届ける言葉の使い方です。相手が「No」と言えない、つまり「Yes」と言わざるを得ないような表現を巧みに用います。これにより、相手は自然と提案やアドバイスを受け入れやすくなります。ただし、無理やり相手をコントロールするものではなく、相手の自主性を尊重したコミュニケーション手法です。


ミルトンモデルとはどのようなもの?


ミルトンモデルは、著名な催眠療法士ミルトン・エリクソンのコミュニケーション技法をモデル化したものです。エリクソンの言葉遣いは「芸術的なまでに曖昧」と評され、相手が自分の世界観で言葉を解釈できるような曖昧な表現を多用します。これにより、相手の無意識に働きかけ、深いレベルでの信頼関係を築くことができます。


なぜ医療従事者に催眠言語とミルトンモデルが必要なのか?


医療現場では、患者さんとのコミュニケーションだけでなく、上司と部下、同僚間、後輩への指導など、さまざまな人間関係があります。催眠言語とミルトンモデルを活用することで、以下のメリットが得られます。

患者さんの抵抗を減らす:治療方針を受け入れやすくなります。

チーム内の信頼関係構築:上司・部下間や同僚間での円滑なコミュニケーションが可能になります。

教育効果の向上:後輩への指導や講演でのメッセージがより伝わりやすくなります。

コミュニケーション課題の総合的な解決:誤解や行き違いを減らし、組織全体のパフォーマンスを向上させます。


臨床現場ですぐ使える催眠言語パターンとは?


以下は、医療現場や職場で即実践できる催眠言語のパターンです。

1. 直接指示と間接指示の活用

直接指示:「この資料を読んでください。」

間接指示:「この資料を読むと、新たな視点が得られるかもしれません。ご覧になってはいかがでしょうか?」

間接指示を使うことで、相手の自主性を尊重しつつ、望ましい行動を促します

2. タグ質問(付加疑問文)の使用

タグ質問とは、文末に簡単な質問を付け加えることで、相手に同意を促す技法です。

例文

• 「この治療法は効果的だと思いませんか、思いますよね?」

• 「今日の会議は有意義でしたよね?」

タグ質問を使うことで、相手の無意識に「Yes」を引き出し、同意を得やすくします

3. 隠喩(メタファー)の使用

例文:「チームは一つの船のようなものです。皆で力を合わせて進んでいきましょう。

隠喩を用いて、共通の目的意識を高めます

4. 前提の活用

例文:「新しいシステムに慣れると、業務がもっと効率化します。

ポジティブな結果を前提とすることで、変化への抵抗を減らします

5. 二重拘束(ダブルバインド)

例文:「この提案を先に検討しますか、それとも別のアイデアから検討を始めますか?

どちらを選んでも前向きな行動につながります


医療現場での実例:催眠言語とミルトンモデルがもたらした効果とは?


患者さんとのコミュニケーションでの例:

医師:「この薬を服用すると、体が楽になりませんか、なりますよね

効果:タグ質問を用いることで、患者さんは「はい」と答え、治療への積極的な参加が見られました。


上司と部下のコミュニケーションでの例:

上司:「新しいプロジェクトはやりがいがありますよね?一緒に取り組んでみませんか?

効果:タグ質問と間接指示を組み合わせることで、部下はモチベーション高く業務に取り組みました。


後輩への指導での例:

先輩:「研修で学んだことは、すぐに実践できますよね?なんでも相談してよいですよ。

効果:タグ質問と間接指示を用いて、後輩の自信を高め、スキルアップにつながりました


ミルトンモデルがもたらすコミュニケーションの効果は?


ミルトンモデルを活用することで、以下の効果が期待できます。

抵抗の軽減:間接的な表現やタグ質問で、相手の抵抗感を減らします。

深い信頼関係の構築:相手の無意識に働きかけ、より深いレベルでの理解と共感を生み出します。

組織全体のパフォーマンス向上:コミュニケーションが円滑になることで、チーム全体の効率が上がります


まとめ


催眠言語とミルトンモデルは、医療現場での患者さんとのコミュニケーションだけでなく、上司と部下、同僚間、後輩への指導、講演など、さまざまな場面で効果を発揮します。NLPの視点からこれらの技法を学ぶことで、個人のコミュニケーション能力が向上し、組織全体の活性化につながります。



よくある質問/Q&A


Q1: 催眠言語は相手をコントロールするものですか?


A1: いいえ。相手の自主性を尊重し、無意識に働きかけて望ましい反応を引き出すコミュニケーション手法です。


Q2: ミルトンモデルはビジネスシーンでも使えますか?


A2: はい。上司と部下のコミュニケーションやチームビルディングなど、さまざまなビジネスシーンで有効です。


Q3: どのようにこれらの技法を学べますか?


A3: NLPの研修や専門セミナーで学ぶことができます。実践を通じてスキルを磨くことが重要です。


Q4: 使用する際に気をつけるべきことはありますか?


A4: 相手の立場や感情を尊重し、誠実な意図を持って活用することが大切です。


Q5: 一度にすべての技法を使う必要がありますか?


A5: いいえ。まずは基本的なパターンから始めて、徐々に応用範囲を広げていくと良いでしょう。



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